弱気相場を利用して投資信託をリフレッシュ!

長期投資戦略のインデックス投資家がやるべき唯一のこと

インデックス投資家は、暴落する相場で特にやることはないんですが、一つだけやっておいたほうがいいことがあります。

 

それは、【古い投資信託の更新】です。

投資信託はどんどん新しい商品が発売されるため、過去の商品は信託報酬が高かったり現在の目線で見るとベストな商品ではない場合があります。

 

一番わかり易いのはe-MAXISとe-MAXIS Slimの違いでしょう。

新しい商品であるSlimシリーズは完全な上位互換であり、コストが抑えられた今日本で一番売れている投信シリーズですが、以前からあった通常のe-MAXISはコストが高いままです。

以前通常の方を買ってたとか、間違えて買ってしまったという人が、Slimのほうに乗り換えたいと思っても、すでに利益が出ている場合には税金を払わないといけないので、不満に思いながらも持ち続けていたということがあると思います。

相場が下げている今こそがチャンスのときです。

古い投資信託を売って、上位互換の投資信託を同時に買い直しましょう。

やり方は、同日に売り注文と買い注文を同額出すだけです。

含み損になっていればなおのこと良し。含み損の商品を売却しても、あなたの資産は一円も減りません。

同じような投資信託をいくつも持っているのなら、この機会に一つにまとめてもいいかもしれません。ポートフォリオがスッキリします。

 

このような作業は、弱気相場の中でしかできません。なぜなら利益があれば課税される。その一点です。

いまこそ、古臭くなった投資信託を処分し、ポートフォリオの新陳代謝を図りましょう!

 

弱気相場入り!?自転車でのマーケットライド

弱気相場とは長い下り坂のようなもの

自転車で下り坂に差し掛かったらどうするか?

ペダルをこがずに、風を切って進みます。大変気持ちの良いものです。

重力に任せて坂を下っていくのは、苦しいことではありません。

下落相場との付き合い方も同じく「何もせず進む」が基本ですよね。

8月に入って突然の下落で、パニック売りしたり、反対に「バーゲンセールだ!」と買い煽ったりありますが、何にもする必要はない。

下がるがままに身を任せましょう!

 

余裕があれば、坂の途中で少しペダルを漕いでみても良いかもしれません。下りが加速します⊙⁠﹏⁠⊙

少しドキドキしますが、次の上り坂では、より高くまで昇れます。

スピードの出し過ぎで転んでしまったら、どうしようもありませんので調子に乗らないこと(⁠^⁠~⁠^⁠;⁠)⁠ゞ

この下落は来週も続く!?

売られることに合理的な理由はない

売られるときには良い悪い関係なく株も債券もゴールドも暗号資産も何もかも売られます。

そのわけは信用取引で買っていた人は、不本意でも決済しないといけないし、追証が出たら払わないといけないので、手元に資金を確保するために、何でもかんでも売り払うわけです。

お金がなくて、家財道具をメルカリで売るのと似ています。

 

色んな人が株価を分析していますが、まだEPSとかPERとかだのファンダメンタルズ的には『割安』の水準までは下がっておらず、フェアバリューと言える値段まで落ち着いただけのようです。ここからさらに下がるなら、もはや「調整」ではなく「暴落」「弱気相場」でしょう。

 

先月まで夏枯れ相場だなーとか言ってたのに、この夏はドラスティックな展開になりそうです。

 

 

 

為替の急変による影響と対応

日本人はいつから150円を円高というようになったのか?

 

2024年の夏は為替の動きが活発です。

7月のはじめ160円を越えたあたりで介入が行われ、その後、なんだかんだで急落。

極め付きは、日銀の予想外の利上げで一気に150円を割りました。

 

さて、為替が160円から150円になったということは、約7%の円高で、NISAで買っているオルカンやS&P500をはじめとするドル建ての商品は一律▼7%の影響を受けたことでしょう。

 

さて、どうなっているかのぞいてみると。

お金が、減ってる!?

思ったより減っていません。

この程度の値動きに動じない心でいたいものです。

NISAのS&P500投信が下がる!今のうちに売ろう!とかはたぶんうまくいきません。

大丈夫です。円の価値が今の100倍になることなんてありえないのですから、為替による底は知れていると心得ましょう。

 

為替というものは、一方通行にはならないものです。円が紙くずになる!って煽る人がいますが、円が紙くずになったら、日本製品の海外での競争力はすさまじいものになります。(紙屑で日本車が買える!)

円高というものも、極端にはなりません。円の価値が爆上がりしたら、それはそれで、海外資産をすべて買い占め、日本のものにできるでしょう。

 

そもそも1ドルいくらから円高なのでしょうか?1年前の為替水準は1ドル140円台でした。2年前は130円台でした。

1ドル150円って円高なんでしょうかね?

 

振り子のようにいったりきたりする為替には振り回されないように。

為替は目線だけで追っておくぐらいがちょうどいいです。

 

 

株式指数と個別株のバランス術

 

 

桜と梅

桜切るバカ、梅切らぬバカ

桜切るバカ、梅切らぬバカという諺があります。
これは、桜の木は切ると痛む、梅の木は切った方がよい実がなる。

それぞれに個性があって扱い方が違うんだから、画一的なやり方ではだめよ。という意味です。

これを投資に置き換えるなら、「指数切るバカ、個別切らぬバカ」

 

代表的な株式指数は、ACWI(オルカン)、S&P500、ダウ30、Nasdaq100、日経225、TOPIX・・・これらのものは川の流れと同じで、一時的にとどまったり、逆流したり、氾濫してパニックになったりしますが、最終的には落ち着くところに落ち着く。

将来的には常に『史上最高値』を更新していくものです。

 

インデックスに投資しているのに、やれ利確だ、やれ損切だとガチャガチャ動かすのは『桜切るバカ』です。株式指数は、基本的に損切や利確をする必要はないと考えています。必要な時に必要なだけ取り崩し、淡々と積み上げるのがセオリーです。

 

一方で、個別銘柄は、『船』に投資するものに近いと思います。時代の潮流に乗って大きく飛躍することもできますし、逆流のなかで進むこともできます。

ただ、船は沈むこともあります。

 

個別の株式に投資しているのなら、きちんと航路はあっているか、船底に穴は開いていないかチェックが必要です。

航路は間違っているし、燃料もない、船体はボロボロで浸水して船員は逃げだしています!みたいな状況になっても、運命を共にするのではなく、きちんと救命ボートで逃げ出す『損切』をすべきです。できれば、そんなことになる前に、ほかの船に乗り換える。

良い企業は生涯保有銘柄になりますが、『一生一緒にエヌビディア』はなかなか難しい。

 

長期投資が前提のNISA口座では、損益通算ができないので個別株投資には向きません。

損切りしても、ほかの利益と相殺できないし、銘柄を入れ替えるときに投資枠を使ってしまいます。

積極的に個別銘柄を売買するのなら、特定口座を活用することが大事です。

 

NISA口座はインデックスを主力にする。個別株を入れるなら最高品質株を。

私はNISAの成長投資枠で日本の個別株にも投資しています。三菱UFJ三井物産INPEXなど。これらの企業が日本企業の中で最高の分類だと判断しているからで、株式指数よりも高いパフォーマンスを長期にわたって提供してくれると思いますが、今後もそうであるかは誰にもわかりません。

そしてNISA口座で買ってしまった以上、なかなか手放すことはできません。

私も『梅切らぬバカ』の一人になりそうです。

 

梅切らぬバカだなーっと、笑い飛ばせるぐらいのポジションにして、個別株はおまけ。あくまで主力はインデックス。というのが、NISA口座の使い方としてお勧めです。

 

NISA投資成績報告:20%増から見る投資効果

新NISAがはじまって、5ヵ月が過ぎました。

あれよあれよと2024年も半分が終わろうとしています。

6/1現在のNISAつみたて投資枠の評価額は

『1,441,162円』でした。

元本の120万円から24万1162円増えており、約20%↑!(^^)!

5ヵ月で24万円ですから、1月あたり4万8千円。時給1000円として、48時間。

つまり、毎月フルタイムのバイトを1週間やったぐらいの成績ということですね(^^♪

 

つみたて投資枠2024年6月

株価やニュースに一喜一憂しながらも、今のところ順調であるところでしょうか。

Sell in May!(セルインメイ)が過ぎ、これから市場は「夏枯れ相場」に入っていき、これまでのような力強い上昇はしないかなーと個人的に思っていますが、マーケットに居続けることが大事なので、一喜一憂しつつも『ガン無視』を決め込んで、眺めていきたいと考えています。

 

総経費率の重要性とは

総経費率とは?

投資信託を選ぶとき、よく言われるようにコスト(信託報酬)を比較することが大事です。しかし、投資信託のコストには信託報酬以外にも費用が発生しています。

例えば、信託財産の保管費用、有価証券の売買委託手数料、ファンドが監査を受けるときに監査会社に支払う監査費用など。はっきり言って、『信託報酬から払えよ』と思いますが(笑)、『経費は別途請求いたします』とのことです。

それでは、実際にどれだけの経費を我々が支払うことになるのでしょう?

 

参考:eMAXIS Slim オールカントリー

100万円あたりの費用(合計166円)明細

信託報酬:113円

売買委託手数料:6円

有価証券取引税:15円

その他費用(保管費用など):32円

オルカンの費用明細

参考:PayPay投信 NASDAQ100インデックス

100万円あたりの費用(合計917円)明細

信託報酬:417円

売買委託手数料:38円

有価証券取引税:0円

その他費用(保管費用など):462円

PayPay投信 NASDAQ100 費用明細

経費は意外と侮れん

意外と多いと思いませんか?

同じような内容の投信を比較するときは、まず信託報酬を比較するのが大前提。もう一歩踏み込んで、総経費率をしっかり見ることが大事になってきます。

保有中にずーっとかかる費用ですので、長期投資になればなるほど、ボディーブローのように利益を食いつぶしていきます。

商品によっては信託報酬よりも経費の方が高い場合があるよということは、意識しておいた方がいいですね。

投資信託を信託報酬で比較する時代は終わりました。

交付目論見書に総経費率が表記されるように対応が進みつつあります。

運用にかかわる経費は状況によって変わるので、「今年はいくらが経費です」と予め決めておくことができず、これまでは年度毎に発行される運用報告書をめくって、『費用明細』を確かめる必要がありました。

 

うわ!私の経費高すぎ!

それを投資する前に知らされないのはフェアじゃない。ということで、投資信託協会「総経費率も目論見書に載せよう」と働きかけた結果、対応が進みつつあります。

投資信託、真のコストを知る 「総経費率」比較しやすく - 日本経済新聞

交付目論見書は投資信託を買うときに、必ず読まされるあのパンフレットです。

 

ただし、総経費率はその年度毎に変わります。なので初年度にはわかりません。なので新規募集の投資信託では表記されません。

 

また運用状況によるということは、来年も同じようになるわけではありません。去年は安かったのに今年は高いということが無きにしもあらず。

それでも「信託報酬は安いのに経費かかりすぎ」な地雷投信を見分けるのには有効です。

 

ちょっと注意:総経費率には『原則として、募集手数料、売買委託手数料および有価証券取引税を含みません。』

総経費率をみれば、投資信託保有にいくらかかったか一目瞭然じゃん!と思っていたのですが、売買委託手数料や有価証券取引税が含まれないことには少し注意が必要です。総経費率は『参考情報』という位置づけのようです。

実際にいくら払ったのかを正確に確認したい場合は、やはり運用報告書をしっかり読む必要があります。

 

投資家がしっかり経費を意識することは、運用会社の無駄遣いに対するけん制にもなります。同じ投資対象であっても、実力ある運用会社ならしっかり経費を抑えてくることでしょう。運用会社の力量を図る試金石にもなります。実力のある運用会社を見極めて、お得に運用していきましょう。

 

調整局面に悩む投資家たち

調整局面。

ぶわーっと、株価が下がっています。ダダ下がり。

youtu.be

確かに最近の相場は「調整局面」みたいです。上値が重くて、ちょっと下がっている。

ここから、ググぐっと、耐えることができるのでしょうか?

特に相場をけん引してきた半導体セクターは大きく下がっています。

SMCI『ASMLがやられたか…』

TSMC『まあよい、奴は半導体銘柄でも最弱』

NVDA『決算失敗など、SOXの面汚しよ』

半導体3倍ETF(SOXL)は1ヵ月で2/3に

S&P500

 

資産形成フェーズなら気にすることはない

オールカントリーやS&P500のインデックスを主に資産形成を行っているなら、このような調整局面や株価の下落に心を悩ます必要はありません。むしろ、ここでしっかり買えるか。狼狽して売ってしまわないことが大切だと思います。

加えて言うなら、2ヵ月前よりもまだまだ高い。何ら行動する必要はありません。

2ヵ月前よりNISAの含み益は増えている

下落?なのだろうか?

資産取り崩しの時は?

相場の下落を気にしないといけないのは、将来の資産取り崩しの時です。

相場が下がっているのに渋々『売らないといけない』、それが精神衛生上ダメージを受けるのではないかと、将来の自分が心配になります。

なので私は『インデックス』と『配当株』を混ぜています。資産形成の効率的には「全部インデックス」に劣りますが、「感情的な面」に配慮してです。

相場を予想した取引はお遊び程度で

株価は予想できません。特に個人投資家にはとても無理。たまたま当たることもあるかもしれませんが、基本的に丁半博打と変わりません。

なので、そういうものは投資ではなく『ギャンブル』として割り切り楽しみましょう。

インデックス投資とはつまらないものです。どんなニュースがあっても投資行動が変わらないのなら、経済情報など必要ありません。せっかくなら、モーサテを見て、『あ、NTT安い!ちょっと買ってみよう』と余剰資金を入れてみるのも、人生の中にうまく投資を取り入れるコツだと思います。

調整局面は言い換えれば『押し目』、バーゲンセールのはじまりです。掘り出し物を見つける気持ちでまいりましょう。!(^^)!