新NISA、想像以上に売れています。
eMAXIS Slim S&P500:717億円
楽天 S&P500 :150億円
SBI V S&P500:136億円
合計:2251億円
投資信託の売れ行きが半端ない規模に達しています。しかも、その9割が1月9日のたった一日の資金流入です。NISAスタートダッシュ組の勢いそのものでしょう。
NISAの口座数は去年の9月末現在で1356万口座、現在の口座数は多めに見積もって約2000万口座程度ではないかと考えます。
すべてがNISA口座かどうかはわかりませんが、数日間で1口座あたり平均1万円以上投資されている計算です。
私も一足早く、120万円分のNISAつみたて枠をオルカン等のインデックスファンドで埋めました。
職場で投資が話題になることはまだありませんが、みんな知らん顔しながらも、じつはちゃっかり始めているのではないでしょうか?
NISA口座は18歳以上で開設できるので、その対象者は約1億人。2000万口座は5人に1人の計算です。
5人に1人がすでに1万円以上投資していると考えれば、意外とみんな始めてると考えてもあながち外れていないのではないかと思います。
みんな買うからと高値掴みにはならない
NISAがはじまる前に一部で噂になっていたのは『みんなが買うと、値が上がって高値掴みになる』という話です。
実際どうだったのでしょうか?
オルカンの基準価額の推移と総資産の推移を比べてみると、総資産(背景のグレー)は、1000億円の流入によって、一気に増えたようですが、基準価額(オレンジの線)はそうでもない。
世界の株式の時価総額は100兆ドル以上、オルカンが投資対象とする銘柄で80兆ドル以上はあるので、1,000億円の資産流入と言っても0.001%以下なのです。値動きに影響を与えるようなインパクトではありません。安心して好きなタイミングで買いましょう
家計資産を世界に投資しよう!
日本の個人家計資産の合計は2000兆円以上あると言われています。もし、1億人がNISAの上限である1800万円まで投資すると1800兆円となり、ほぼすべての家計資産を非課税で投資できる計算です。
もし、これらを世界に投資すれば、日本人は世界の企業からその成長の果実を国内に呼び込むことができます。人口減少の日本社会にあっては、資産を国内にとどめておくだけではジリ貧です。より多くの資産・権益を海外で所有し、他国の成長にあやかりたいです。
現在(2022年末)の日本の対外純資産は418兆円ですから、これを数倍にすることも夢ではありません。将来は投資収入が国のGDPの大きな割合を占めることになるでしょう。
日本人は、マインド変換に時間がかかるが、変わるときは右へ倣えで一気に変わると言われています。ふるさと納税も10年かかりましたが、ここ数年で急速に一般化しました。
今年は新NISA元年ということで、みんなのマインドが変わり始めているように思います。時代の流れに乗り遅れないように、貯蓄から投資への流れに乗っていきたいと思います。